何となく浮かんできた情景,依頼テーマを思い描いたり,または強烈にimageが浮かんで描いたりと,共通しているのは,最初から全部見えてないという事です。 描いてる時はただ楽しんで手を動かし,その世界を味わっています。そして浮かんでくる事に素直に従っていくと,どんどん最初に思ってた絵から離れていく事もよくあります。 完成後しばらくたってから「ああ,そういう絵だったのか」と分かる事も。
「豊かな宇宙の音」
スピリチュアル&ヒーリングマガジン「アネモネ」の表紙イラスト。
2009年から6年ほど担当させて頂いたのですが、その間ほんとうに
たくさんのシンクロや不思議な出来事がありました。
「夢で聴かせてもらった音楽」
どこからか地球を愛おしそうに見つめているであろう。
天使の後ろ姿。
無数の星々。
色があふれる銀河。
宇宙の豊かさを思いながら眠ったその夜、
夢で星の奏でる音楽を聴きました。
ほんの数秒だったかもしれない。
それはとても美しい音楽で…。
でも目が覚めてからはどうしても思い出せません。
この次元のものではないのでしょうね。
それはそれはたくさんの星たちが
それぞれ美しい音を響かせていて、
そんな音に育まれたこの世界は
なんて幸せなんだろう、と思いました。
「BE-IN2006」
Be-inは1967年から始った、
米国内で起こった価値観変革のスタートであり、
ベトナム反戦運動やウッドストックにつながるきかっけとなったムーブメント。
「雨の匂い」
2005年から2008年に渡って
フライヤーの絵を担当させて頂いたイベント、BE-IN。
911の事件をきっかけに平和について自由に考え、
発信するイベントとして明治公園で開催されました。
様々なステージとブース出展。
夜にはピースマークの形にキャンドルを灯して祈る。
隣の日本青年館の屋上から撮影されたピースキャンドルの静かな灯は新聞やネットで見ることが出来ました。
3回目の絵のちょっと不思議な体験。
明治公園の大きな木を真ん中に、子どもたちと動物たちが
ピースキャンドルの周りに集まっている。
大人がいないのは、心がみんな純粋になって、
子どもになっているという意味だったのかもしれません。
制作中、なんとも懐かしいような、
ひんやりした空気に包まれました。
よく知っている匂いがする。とても懐かしい。
何かサーっと音も聴こえてる。
なんだろう?
あ、雨!これって雨の感じ。
雨の匂いがする。
窓を開けてみましたが雨は降っていませんでした。
そんな空気に包まれこの絵を制作していたのは春。
イベントは秋の開催。
果たして当日…
見事にどしゃ降りに。
でも夜には上がって、ピースキャンドルは灯されたのでした。
まさに絵の通り。
思っていると意識は本当にそこまで飛んでいける、
と確信した出来事でした。
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