何となく浮かんできた情景,依頼テーマを思い描いたり,または強烈にimageが浮かんで描いたりと,共通しているのは,最初から全部見えてないという事です。 描いてる時はただ楽しんで手を動かし,その世界を味わっています。そして浮かんでくる事に素直に従っていくと,どんどん最初に思ってた絵から離れていく事もよくあります。 完成後しばらくたってから「ああ,そういう絵だったのか」と分かる事も。
「美しい空」
やって来たよ星空の向こうから
みんなではしゃいではじけてあふれて
キラキラでたくさんのともだちに会いに来たよ
「全員が笑ってる」
それを見たのは2011年の初夏のことです。
見た、というか、私はそんなにはっきりと
何か見えるというタイプではないので
イメージがやってきたという感じなのですが。
街中にも関わらず空を見上げたまま
涙が溢れて止まらなくなりました。
空から子どもたちが降りてくる。
満面の笑みで。
全員が笑顔。
ニコニコ
ニコニコ
ニコニコ
東日本大震災から3ヵ月。
悲しみ、不安が心の奥に溜まっていました。
もちろん有難いこと、感謝しかないというようなことも
たくさんありました。
支援に奔走する方々には本当に頭が下がります。
自分には何が出来るだろうかと考える毎日。
しかし思いとは裏腹に、私は自分で思っていたよりも弱く、
心は打ちのめされて怯えきっていました。
そんな時でした。
その子たちはお空で待機する子どもたち。
元気いっぱい!やる気満々!
なんにもモンダイない!
光に包まれた純粋な笑顔、笑顔、笑顔。
こんなに美しい空は見たことがなかった。
描かなきゃ!
この子たちを!その空を!
このままの笑顔で降りて来て!と強く思いました。
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