何となく浮かんできた情景,依頼テーマを思い描いたり,または強烈にimageが浮かんで描いたりと,共通しているのは,最初から全部見えてないという事です。 描いてる時はただ楽しんで手を動かし,その世界を味わっています。そして浮かんでくる事に素直に従っていくと,どんどん最初に思ってた絵から離れていく事もよくあります。 完成後しばらくたってから「ああ,そういう絵だったのか」と分かる事も。
「妖精だった頃」
この花はピンク この花はオレンジ
真ん中は鮮やかな赤 ほんの少し黄色のふちどり
そうやって色をつけた 楽しい日々
「はじまり」 花の音を聴いて!
光の波のように広がる音
新しいことがはじまるよ
「わたしたちは世界をつくるの」
何度目かにお台場を訪れた時のこと、
いかにも人工的で不安定な形の建物群を見て、
どんよりした気分に襲われました。
なーんか悲しくなっちゃうよね、と呟いたその時、
子どもの妖精ちゃんたちが大はしゃぎで
「おもしろーい!」と言いました。
あれ?そうなの?
拍子抜けした私に入ってきたのは子どもの目線、
見るもの何でもおもしろい!人間ってスゴイね〜!でした。
そうかーー。
もちろん嬉しくはないけど、悲しんでも落ち込んでも進歩はないよね。
そしたらもっとお姉さんのフェアリーが言いました。
「破壊はこわくないよ」
「わたしたちは世界をつくるの」と。
柔らかで強かった。
とても強くて澄んだ目をしてた。
それは未来を見つめる目でした。
わたしたちは妖精だった頃、花を作ってた。
素敵なデザインを考え、ぴったりな香りをつけた。
いつも新しい創造にわくわくして。
「これから地球に行くの」
地球はどんどんあたらしくなるよ
妖精たちのうたで たくさんのお花が咲いてる
ふわふわして きらきら光ってる
あったかーい感じ 抱きしめたような あまいお菓子を持って蝶々と一緒に飛んでいくよ
「力を発揮したい」
最初に紙に薄い水色で、たっぷり水を含ませた筆で
サーっと地塗りをした時のこと、
そこにふわ〜っと羽のような形が現れました。
「ここにフェアリーがいる!」と思って、
その羽を中心に描き始めることにした絵です。
花と妖精、夜空と描き進め、最後の方になって、
地球を描きたくなりました。
ここは地球じゃないのかしら?
タイトルはなんだろうと思ったら
「これから地球に行くの」と聴こえた気がしました。
それから何ヵ月もたってのことです。瞑想をしてたら、
その子が出てきました。
他にも子どもたちがたくさん、お空で遊んでいます。
「これから地球に行くから、
力を発揮してもいい場所をつくって欲しい」
と(いうような意味のことを)言います。
ええ!何をどしうたら??
「今のままじゃ、せっかく行っても力を発揮できない。
だって大人は……いろいろいろいろ……とにかくなんとかして」
(というような意味のことを)訴えかけてきました。
わ、わかった!なんとかやってみる。
何かできることはないか…?
それがきっかけで、子どもたち向け(と言いつつ実は大人に向けて)
スライドショーをやりはじめたのでした。
今はそういう活動はお休み中ですが、これはきっといろんな人が
それぞれのやり方で意識を変えていくことなんだろうな。
常識を外す、感じること、自分の感覚を信じる、
そういう場をちょこっとずつでも作っていって、
みんなで子どもたちが力を発揮できる場所を
作っていきたいですね! 。
Copyright©2017Ruriko Shibasaki All rights Reserved. 無断転載禁止